小児科一般・アレルギー

小児科はこどもの総合医です。こどもの頃は一生で最も感染症にかかりやすい時期であり、色々な感染症にかかりながら免疫を獲得し、感染症にかかりにくくなっていきます。

お子さんは自分の症状をうまく伝えられないため、「いつもと違う」という親の直感が、病気の発見につながることもよくあります。当院ではそのようなお母さんやお父さんの「気づき」を大切にしながら診療にあたっていますので、ご心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。

小児科でよくみられる症状

風邪

一番多いのは、いわゆる風邪です。多くはウイルス感染が原因で、解熱薬や去痰薬などの対症療法を行います。 熱は5日以内に下がることが多いのですが、熱が続いて元気がないときは血液検査や点滴を行い、適切な治療を提案させていただきます。細菌感染やマイコプラズマが考えられるときには抗生物質を使用することもあります。

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発熱

発熱が長引く場合、川崎病や自己免疫疾患、腫瘍など感染症以外の原因が隠れていることがありますので、気になる症状があれば、一度ご相談ください。また、3か月未満の赤ちゃんの発熱は、細菌性髄膜炎等注意する病気の可能性があるので、すみやかにご連絡ください。予防接種後の発熱は、1日で下がることが多いです。それ以上続く場合は、一度ご相談ください。

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腹痛・嘔吐・下痢

お子さんの 腹痛の原因として多いのは、便秘症や急性胃腸炎です。便秘症では浣腸により症状がいったん改善しても、便秘が続くと腹痛を繰り返すため、食生活を含めたその後の治療が大切になります。急性胃腸炎はウイルス感染によるものが多く、吐き気止めや整腸剤にて経過を見ます。急性胃腸炎では嘔吐や下痢を伴うことが多いため、経口補水液でこまめな水分摂取を心掛け、脱水にならないように気を付けることが大切です。
また、急いで対応しなければならない病気として、腸重積や急性虫垂炎、糖尿病性ケトアシドーシスなどがあります。

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嘔吐症

お子さんは嘔吐しやすく、胃腸炎だけでなく、風邪をひいて咳き込んでも咳き込み嘔吐することがあります。肥厚性幽門狭窄症や腸重積症などの消化器疾患や髄膜炎などの神経疾患が原因で嘔吐していることもあります。
健康な大人では、数日絶食しても、なかなか低血糖にはなりませんが、グリコーゲンや脂肪の蓄積の少ないこどもでは、短時間でも絶食が続くと低血糖になることがあります。こまめな水分摂取を心掛けていただき、何か様子がおかしいと感じた時には受診をお勧めします。当院での診察や検査の結果、さらにくわしい検査や治療が必要になった場合は、高次医療機関をご紹介いたします。

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体重増加不良

お子さん の体重増加不良の原因として、ミルクや食事の量が少なければ、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回り、体重が増えにくくなります。それ以外に甲状腺機能低下症や糖尿病などの内分泌・代謝疾患や先天性心疾患、腎疾患が原因となることもあります。

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アレルギー

お子さんのアレルギーは、赤ちゃんの乳児湿疹にはじまり、離乳食を開始するころからは食物アレルギーやアトピー性皮膚炎がみられるようになります。

生後6か月ころからは風邪をひくとゼーゼー・ヒューヒューを繰り返したり、2歳前後になると気管支喘息と診断されることもあります。小学校入学のころからは、アレルギー性鼻炎などが増加してきます。アレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)を持ったお子さんに、これらのアレルギーが次々と連鎖して現れる現象をアレルギー・マーチと呼び、乳児期からの一連の流れとしての診療が大切になります。

当院は、アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法の登録施設となっております。